2011年3月11日、東日本大震災が起った10日後から、整体ボランティアを開始、以後10年間、被災者の心と体のケアに携わって参りました。
毎月1回、被災地に赴き、被災者に整体やメンタルケアを施し、すみやかに日常生活を取り戻していただくお手伝いをさせて頂く為に、被災地まで出かけています。
飛行機代、レンタカー代、宿泊費、ご飯代はすべて自分持ち!! それがボランティアです。
お金を払って、被災者を癒させて頂くために赴くのです。
そんな活動を月に一回して、10年間が経ちました。お蔭様で良い仲間が一杯できました。
では、災害ボランティア活動とは、どのようなものなのか、ご紹介したいと思います。
震災直後はメンタルケアが一番重要です。
まずは、体の痛みに対して、整体施術をしながら、同時にカウンセリングを行い、どのような状況で被災されたのかを丁寧に聞いていきます。
その時点で、命に関わる恐怖の体験が、心的外傷後ストレス障害(PTSD)となってしまっている方には、トラウマ解除のストレスケアを施します。
このメンタルストレスケアだけでも、その後の心の回復が格段に違います。
施術をして体に触れながら、上手に思いを吐き出させていくこと
肉親を亡くされた悲しみや、表に出せない被災の苦しみを、丁寧に聞きだして、1人1人地道にカウンセリングを施していくのです。心のケア、それがストレスセラピストの一番重要な仕事なのです。
初期の頃は、このようにして、1人でも多くの被災者のメンタルケアをしていきます。この時期が一番大変ですが、乗り越え時です。
被災直後はこのような状態です。ダンボール等で仕切りを作り、各自がそれぞれのベットを作っています。
避難所は一時的な場所なので、混沌としています。その片隅のすきまスペースで、整体&メンタルケアを開始します。
陸前高田市の津波被災地です。
その後、急ピッチで仮設住宅が出来あがります。被災者の為の集会場も出来上がります。一事的な建物ですが、十分立派です。公園や小学校、中学校の校庭に立てられる事が多いです。
仮設の集会所の広いスペースで整体&メンタルケアを施していきます。
仮設住宅の一軒一軒にポスティングをして、無料整体マッサージ開催のお知らせを配り、被災者を集会場へと誘うのです。
ひたすら、配ります。まずは、お会いできないとケアできませんので、ポスティングは被災地では重要なお仕事です。
集会場の前の看板
集会場はこの様になっています。他の仲間達と一緒に、施術会場つくりの準備をします。
そして、いよいよ集会場に皆さんおいでになられます。皆で担当して、施術&ストレスケアをしていくのです。
被災地とは思えない、和気藹々、楽しいひと時です。
交通費、レンタカー代、食事代、宿代などかかる費用は総て自前です。でもでも楽しいことも多いんです。
まずは、食事
大船渡は漁師町ですから、新鮮な海の幸が食べられるのです!
いつも立ち寄らせていただいている四季料理中村さん
もともとお店を津波で流されて、出会ったのは仮設住宅にいた頃でした。
今では立派なお店を再建されました。この頃はまだ仮のお店です。
みんな大好き浜っ子丼
まぐろのカマ定食!
みんな、美味しそうに頂いてます
そして、いつも立ち寄る「鮮魚シタボ」さん
お土産を買います
シタボのご主人もお店と家を流されて、仮設住宅の集会場で出会いました。
まだまだあります!立ち寄りするお風呂、大船渡温泉
ここの経営のご主人も大船渡温泉宿を建築する前から、熱く建築の熱意を語っておられました。
仮設で被災者の皆さん自ら振舞っていただく食事もあるのです!素朴な料理が多く、美味しくいただきます。
いつも宿泊していた「福祉の里」
ここでの朝ごはんも楽しく美味しかった。
東北は一区切りですが、次は熊本が待っています。
また熊本での活動もご報告したいと思います
熊本癒し隊の活動報告です!!
熊本から、癒し隊のユニホーム、紫の上着が配布されました!!
これを着て、被災された方々に心身のメンタルケアをさせていただきます。
被災地では、仮設住宅や地域の集会所に被災者におこし頂き、癒しをします。各地から集まった施術者や治療家の皆さんに、治療前ミーティングをしています。
北海道胆振東部地震